3月25日(金)、春休み特別企画"北九大ひびきのキャンパス探検ツアー"~科学で遊ぼう~を開催しました。
この"探検ツアー"は、科学実験に親子で楽しく取り組んで、その面白さや不思議さを体験してもらうことを目的として
小学生とその保護者を対象にしたイベントで、昨年に引き続き、今年も開催することになりました。
まずは、普段はなかなか入る機会のない大学で「知る」楽しさを体験してもらうべく、大学ではどんなことを学ぶかや
北九州市立大学国際環境工学部ではどんな研究が行われているかを紹介し、竹を食べることで放置竹林問題に貢献
している竹粉を使った「合馬のファイバーらすく」について動画を交えて紹介しました。
続いて、環境生命工学科の上江洲教授が「泡で火を消す」と題した講義を行い、せっけんの特性や少ない水で早く火を
消す泡消火剤の必要性を学びました。

その後は、実験室に移動し、せっけんを使った消火剤作りに挑戦しました。

まずは、安全のために、ゴーグルと手袋をはめて実験の準備は万端。 ビーカーやメスシリンダー、ガラス棒やメスフラ
スコなど初めて見るガラス器具に小学生のみなさんは戸惑っていましたが、教員や大学院生の話をよく聞いて消火剤
の原液を調製したり、マグネチックスターラー(マグネットの力で液体を撹拌する装置)を使って液体を混ぜたりと悪戦苦
闘しながらも消火剤を完成させることができました。


最後には、消火器にみんなで作った消火剤を詰め、目標物に向かって消火剤を噴射する体験をしました。
勢いよく噴射される消火剤に歓声が上がり、小学生のみなさんは楽しそうにはしゃいでいました。

このイベントの実験テーマは、身近な「せっけん」を題材にしたものでした。この体験が、子供の理科離れの解消の一助
となり、さらに、身の回りに潜む「科学」や「工学」に関心をもってもらうきっかけになることを願っています。
普段なかなか立ち入ることの少ない大学内で特別な体験を味わうことができ、知的好奇心を刺激する学びの機会を
提供できたらうれしいです。
北九州市立大学では、国際環境工学部の強みを活かし、子どもたちに環境や科学の魅力を楽しみながら体験してもら
い、興味・関心を持ってもらえるよう、今後もこういったイベントを開催していきたいと考えていますので、今回のイベント
に参加できなかった方も楽しみに待っていてください。