8月18日(火)にサマースクール2015を開催しました
本学では、高校生のみなさんに大学で受ける講義の楽しさを体験していただくことを目的として、毎年サマー
スクールを開催しています
国際環境工学部の各学科が実施する講義や実験には、今年も80名を超える高校生が参加しました
サマースクールの様子を一部ご紹介します
エネルギー循環化学科
講座名:古くて新しいナノマテリアル"ゼオライト"をつくろう
講 師:山本 勝俊教授
ゼオライト"とはどのようなものか、身の回りでどのように使われているか等を学ぶとともに、自分の手で作り
分析しました。


感想
・ゼオライトを作って、その構造を調べることまで体験できたので知識が深まった
・高校では深く追求していく実験はできないので貴重な体験ができた
・作業服を着て保護メガネをかけて実験を行い、見たことのない実験装置や器具を使えたことが大変面白かった
機械システム工学科
講座名:持続的な発展を支えるエネルギー利用の将来
講 師:泉 政明教授
講座名:見えないものを見る
講 師:仲尾 晋一郎准教授
私たちの暮らしの中には、機械工学によって様々な事が実現されていることを学びました。
例えば、近年注目されている「燃料電池」の講義や実験からはこれからのエネルギー利用について考えました。
さらに、機器の性能を向上させるために必要な測定技術のひとつであるレーザー等を用いた光学計測技術を「見
えないものを見る」という体験を通じて学びました。


感想
・燃料電池を動かして電流や水素ガス流量を測定し、自分たちで発電効率を計算したことが難しかったが面白い
とを感じた
・専門的な言葉や実験に戸惑ったが機械分野に興味が持てた
・実験装置に驚かされ大学の設備はすごいと思った
・空気の流れなど実際に目に見えないものを光を使って見ることができ楽しかった
情報メディア工学科
講座名:プログラミングと製品企画を体験しよう
講 師:山崎 進講師
情報技術(IT)はあらゆる製品やサービスに組み込まれ多くの分野で活躍できる技術であることを知ってもうう
と共に、ITの未来に関心を持ってもらうような講義を行いました。
まず、実際に大学で行われているプログラミング演習を体験してもらい、高校生のプログラミング経験に合わせ
て大学生の指導のもと何種類かのプログラミング演習に取り組みました。また、電化製品等の製品企画を体験し
てもらい、未来の電化製品を想像しコンセプトをまとめ、最後には発表を行いました。


感想
・プログラミング体験ではアプリを作成することができ、アプリの仕組みが少し理解できた
・プログラミングは初めてだったが、大学生に教えてもらいながら形にすることができ、自分の打ち込んだ命令
が思い通りに動いてくれるとやりがいを感じた
・製品は何のないところに生まれるのではなく、誰かがあったらいいなと思うことで形になることに気づいた
・電化製品を企画することは想像力が必要だったり、コミュニケーション力を問われたり難しかったけど非常に
達成感があって勉強になった
建築デザイン学科
講座名:材料デザイン
講 師:高巣 幸二教授
講座名:麺でつくる構造模型
講 師:保木 和明講師
「材料デザイン」では建物を形作っている材料の種類と特性を解説するとともに、環境にやさしい材料の紹介
を行いました。さらに、実際に建物材料の強さを計測しました。
また、「麺でつくる構造模型」では乾麺を用いて簡単な模型製作を行いました。乾麺の模型におもりをぶら下
げ、どのように作ったらより重たいものをぶら下げられるか等模型製作を通じて建築構造の基礎を学びました。


感想
・建築図面の見方や教室の長さや高さを図ったりする方法が知れて面白かった
・建築と言ってもさまざまな分野があることを知れた
・鉄筋が壊れる実験を見て音の大きさに驚いた
・パスタで高くて強い構造物を作るのは難しかった
・他校の人たちと交流しながら作成できたのが難しかったが楽しめた
環境生命工学科
講座名:光合成を計測してみよう
講 師:原口 昭教授
野外の植物群衆の光合成速度の計測や藻類の光合成速度の計測、顕微鏡観察を行いました。植物の光合成を調べ
ることにより、地球環境の中でどのような役割を果たしているのかについて体験してもらいました。


感想
・野外活動は初めてだったので楽しかった
・植物や光合成についてよく理解できた
・自分で測定してデータをまとめることは大変だったが研究者のような体験ができた
・実験は上手くいっても失敗してもそこから分かることがあることに気づいた
サマースクールの講義で扱うテーマは、大学の講義で行われているものばかりです
高校生のみなさんにとって難しい内容になっていたかもしれませんが、積極的に取り組んでくれました
今回の講義や実験を通じて大学での学びや学ぶことのおもしろさ、または漠然としていた志望動機をより具体的
にするきっかけを感じてもらえたのではないでしょうか
「自分なりの答え」を見つけだしていくことが、大学生への第一歩を踏み出すきっかけになります
この経験を通じて高校生活をより目的のある有意義なものにつなげていただけたら幸いです