国際環境工学部は「環境」をテーマに5つの学科が先進的な教育・研究・技術開発を行うとともに、
環境人材育成に取り組んでいます
そして、その基盤科目として「環境問題事例研究」という国際環境工学部の特徴ある教育があります。
この科目は1年生の必修科目で、1チーム約10名(全25チーム)の学科混成チームで編成され、
学生が主体となって環境問題に関するテーマを設定し自主的に調査研究を行う設計型授業です。
チームでの話し合いや計画作成などを経て、地域を対象としたフィールドワークを行います。
フィールドワークでは調査テーマに即した場所を実際に訪れたり、関係者に直接聞き取り調査したり
する中で、課題解決と具体的提案を行い、最終的に、口頭発表や報告書作成などでその成果を公表し
ます。
すでに、1月18日(金)成果発表として「平成24年度環境問題事例研究 調査研究発表会」が開催され、
1年生全25チームのポスター発表と第1次発表会の優秀チーム10チームによる口頭発表が行われました
口頭発表では研究成果をまとめたパワーポイントを使いながら10分間のプレゼンテーションを行い
ます。
ちなみに、発表会は学会でも使用される北九州学術研究都市会議場にて開催されるため、学生は全員
スーツという出で立ちで緊張感漂う雰囲気です
困難を乗り越えた経験からか自らのチームの成果を堂々と発表し、質疑応答も柔軟に対応していまし
た。学生の表情は1年間の集大成として充実感を味わっているようにも見えました
そして、1月25日(金)に表彰式が行われました。最優秀賞は9チーム「海洋エネルギーの現状と将来
~洋上風力発電と潮流発電~」です。おめでとうございます
やはりチーム活動は、全員の協力なしでは成立せず困難も伴いますが、1年生の時期に、学科の枠を
越えて見知らぬメンバーと1つの課題に取り組むことは、何物にも代えがたい素晴らしい経験になった
と思います
また、メンバーには留学生も含まれるため異文化を学ぶことができ、学科混成なので異分野にも触れる
ことができます。そして、調査過程を通じて、俯瞰力や課題抽出力、提案力、コミュニケーション力を
習得できます。
この取組みをやり遂げた経験が、4年間の学びを支える礎となり、これからの人生の大きな糧になって
ほしいものです