環境省では、地域における河川等の水質浄化、生活排水対策等の普及啓発、水生生物の調査などを通じ、水・土壌環境
の保全に関し顕著な功績のあった団体及び個人を表彰するものとして、「水・土壌環境保全活動功労者表彰」を定めて
おり、この度、国際環境工学部 環境生命工学科 上田 直子教授が平成24年度水・土壌環境保全活動功労者表彰
を受賞しました。
なお、平成24年12月18日に近藤学長より、表彰の伝達式が執り行われました。
【上田 直子教授より受賞の喜びの声】
「今回の受賞は長年の洞海湾の研究成果が評価されたもので、心よりうれしく思っています。1990年に洞海湾の研究を
開始して、今年で22年になります。
これまでの調査結果の積み重ねにより、洞海湾が日本で一番富栄養化している海から、世界でも数少ない貧酸素水塊が
縮小(解消)した海に変わってきたことが証明されようとしています。
その原因は第一は窒素やリン負荷量が削減されたことですが、洞海湾の海洋構造や生態系の特性解明に継続的に取り
組んできた私たち(多くの共同研究者)の研究成果も大いに役立ったものと思っています。
今後はさらに日本や世界の富栄養水域の環境改善や生態系の再生にこれまでの知見を応用して、人と自然の良好な関
係を創り出していきたいですね。」