10月にオープンした「響灘ビオトープ」の見学に行ってきました
「響灘ビオトープ」は響灘に面した面積ヤフードーム6個分の埋立地で、20年近く放置された廃棄物処分場跡地に雨水が
たまって湿地が生まれたことにより、環境省指定の絶滅危惧種を含む500種超の動植物が生息する"生命の楽園"となっ
たとのこと。
園の入口には、生息する動植物を紹介する「ネイチャーセンター」があり、250種以上の生物のパネルや実際に生きた個
体が展示されていました。
まず、目を引いたのがベッコウトンボの拡大写真パネルに上に「これを捕獲すると、1年以下の懲役か100万円以下の罰
金です」という注意書きです
その他に見学する人は、ゴミや食べ物はいっさい禁止、「動植物の採取」はもちろんのこと、「外部の生きものの持ち込み」
や「いきものの餌やり」も禁止。
これは、ビオトープを守っていくために私たち人間が「生き物の生活空間に足を踏み入れる」という気持ちでそっと見守らな
いといけないことと共に、人間が生き物の棲家をここまで壊してしまった現実を訴えるものでした。
ガイドの方によると、見学に来る方はマナーが良く、ゴミもめったに落ちていないとのこと。開園から一ヶ月余りで目標の
一万人を達成したことといい、市民の方の環境意識の高さがうかがえますね
ガイドによる園内紹介ツアーが人気ということで、今回も90分近く説明を交えて案内をしていただきました。
この日は、幸運にも絶滅危惧種に指定されているチュウヒを見ることができ、飛び方の特徴など教えていただきました。
その他水辺の生き物や植物に目を凝らすといろいろな発見があり、目からうろこの連続でした。
百聞は一見にしかず!!ぜひ見学に行って自身の目で見ていただきたいものです
時といのちが日本最大級のビオトープを創ったとはいえ、繁殖の手助けの一環として、砂の上に貝殻をまくなど工夫や
人間の手を加えて管理しなければ生命の楽園は保てないとのこと。
ビオトープの主役は自然の力だけで生きる動植物です。その自然や生物の回復力を感じながら観察と保全の調和で変化
してゆく「響灘ビオトープ」の姿を感じることも楽しそうですね。
春には、みなさんと一緒に「響灘ビオトープ」見学ツアーが企画できればと計画中です。春ならではの自然の気配を
一緒に感じましょう